地球を愛の星に―わたしの中にもひろがる宇宙―をテーマに開催する、今年のアースデー飛騨高山。
第5回目となる今年、初日 5月23日のゲストとしてお招きする山崎直子さんに講演を依頼する過程で、ビッグなニュースがもたらされました。
現在、子育てのため講演活動を減らしていらっしゃる山崎さんに依頼する際、間を取り持って下さったスペースコーディネーターの寺門邦次さん。
寺門さんは宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)在職中、毛利衛さん、向井千秋さんが搭乗したスペースシャトルの打ち上げ責任者や、宇宙飛行士の募集選抜試験責任者等を歴任され、現在も財団法人 宇宙フォーラム参与として宇宙についての教育や普及活動に活躍されている宇宙のスペシャリストです。
寺門さんが、今年のアースデー飛騨高山開催に向けてご提案下さったのは、なんと、太陽系の小惑星(№14901)に[hida takayama(飛騨高山)]と名付けようというもの。
アースデー実行委員会は、考えてもみなかった壮大な企画に驚くとともに、「宇宙について身近に感じられる素晴らしいきっかけになり、また、高山市が平成の大合併によって現在の姿になってから10年という節目の年に、素晴らしい記念にもなるのでは」と胸を高鳴らせました。
そして、寺門さんを通じ、寺門さんと親交の篤い北海道札幌市のアマチュア天文家 渡辺和郎(わたなべかずお)さんに小惑星への命名を依頼。渡辺さんも快く依頼を引き受けて下さり、国際天文学連合(IAU)に登録を申請し、2015年1月5日までに小惑星[飛騨高山(学術名hidataka yama)]が登録されました。

小惑星[飛騨高山]は、やや潰れた楕円軌道で太陽の周囲をおよそ4.42年かけ一周しています。その大きさは直径約12kmぐらいと推定され、発見される小惑星の中では大きな部類に入ります。最近、地球に帰還し話題になった探査機「はやぶさ」が到達した小惑星“いとかわ”は、500mほどしかありませんでした。


山崎直子さんと寺門邦次さん

 渡辺さんは、これまでに800個以上の小惑星を発見し、関係者の間では[小惑星ハンター]として知られている天文家。これまでも発見した小惑星に、縁ある地名などを命名してこられました。
両氏によると、小惑星[hidata kayama]は、92年に渡辺さんが仲間の天文家らと軌道の追跡観測を開始。観測結果を受け、2000年に発行された小惑星回報で(14901)番の小惑星として番号登録されていました。直径は推定約12キロ、やや潰れた楕円軌道を描きながら太陽の周りを4.42年かけて一周しているそうです。
この命名の知らせに、高山市の國島 芳明(くにしま みちひろ)市長も驚きと喜びをもって受け止めて下さり、アースデー飛騨高山2015開催にあたって連携を図って下さることとなりました。
山崎直子さんの講演会を催す5月23日には、寺門さん・渡辺さんによる命名認定証の授与式も同時開催し、小惑星[hida takayama]発見・命名秘話を聴かせて下さいます。
“そらを見上げると、この宇宙に私たちの街・故郷の名前がついた星が輝いている。”そんな宇宙を身近に感じられる経験は、宇宙船地球号の乗組員であるわたしたちに、壮大な宇宙の営みと循環の視点から日々の生活を見つめる機会を与えてくれます。
そして、外側の宇宙を知ることで、私たちの内面にもひろがる宇宙の広大さや可能性、悠久の“いのち”の流れを感じられるきっかけにもなります。
大人も子どもも楽しめる企画が盛り沢山のアースデー飛騨高山です。どうぞご期待ください。


[小惑星回報](2015年1月5日発行)で公表された“飛騨高山”の命名文


「小惑星命名辞典 第6版」(上・下巻)
およそ17,000個におよぶ小惑星の名前と
由来が収録されている

寺門 邦次(てらかど くにつぐ)(宇宙コーディネーター
元JAXA宇宙環境利用推進部長(兼宇宙飛行士室長) 宇宙開発事業団(JAXA)入社以降、常に日本の宇宙開発の最前線で活躍。毛利宇宙飛行士、向井宇宙飛行士のスペースシャトル搭乗の際の打ち上げ責任者や、宇宙飛行士の募集選抜責任者等を歴任した宇宙のスペシャリスト。
渡辺 和郎(わたなべ かずお)(アマチュア天文家・北海道彗星・小惑星会議 代表)
1988年に初めて小惑星を発見以来、800個以上の小惑星を発見し、「小惑星ハンター」との異名を持つ。縁のある地名や、ゆかりのある名称を発見した小惑星に命名をするなど、多くの人が宇宙を身近に感じられるような活動を行っている。

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